*熊本県山鹿市にある鹿央古代の森の蓮は今年も見事に咲いてくれました。
古巣である私のグリーフケアの原点 日本グリーフケア協会https://www.grief-care.org/
の1級ランチョンセミナーで講演をさせていただきます。会場は東京。移動に飛行機を使います。
久しぶりの空の上。空好きの私にとって、空の上に行けるのはとても幸せ時間!
で。今回は飛行機にちなんで、 旅立つ人は飛行機の操縦士 をお伝えします
私は大切な人を見守るご家族へ、旅立つ前のお身体の変化を『飛行機』に例えてお話しします。
身体の変化をどう家族に伝えるか
徐々に看取りの時が近ずくと、患者さんのお身体から様々なメッセージが送られてきます。
言葉でないメッセージ・・・
一部を紹介すると、血圧の低下、頻脈➡徐脈、呼吸の変化、尿量の減少➡無尿、瞳孔の広がり方、末梢の皮膚色などなど
これらのメッセージを、そのまま『血圧が下がってきていますので、そろそろ覚悟しておいてください』なんて説明されても、
『そうなんだ・・・・』というだけになりませんか?
かといって、体の仕組みを伝えられても、死を前にして言葉が頭に入ってこないか理解まではできない・・・
私自身、30歳を過ぎてから看護師になっているので、体の仕組みと死にゆく過程がすべてつながるのに時間がかかったので、医療従事者ではないご家族には、イメージできないうえ不安が募るばかりじゃないかなと思ったことから、考えたのが飛行機でした。
*病院の敷地にある桜の花と飛行機雲
『今、血圧が○○なんですよね。お父さん(患者さん)が飛行機を操縦していると思っていただけますか?
着陸が旅立ちの時とイメージしてください。
少しづつ機長であるお父さんの機体が着陸態勢を取られて、高度を少し下げられたというところです。
着陸はお父さんの判断で降りてきます。私たちにはわかりません。今だ!という時をお父さんご自身が決められます』
痛みや呼吸苦など、疾患からくる症状を横風としてお伝えし、私たちはその横風を遮る防風林であるともお話しします。その都度、状況が変化すると、飛行機の着陸に合わせてお話をさせていただきました。
*2018年夏 一番感動した夕空と風景 自宅近くの田んぼから
飛行機の話しで、安心してお父さんを看取ることができました。
あの時の話しで救われました!
病院を辞めて独立しているにも関わらず、有難いことに2組のご遺族の方々と再会する機会があった時に頂いた言葉です。
ある方は、こう話しを続けらました…
『今でも何かあったら、空から降りてきてくれて、私のそばにいてくれるような不思議な感覚でいるんですよ』
旅立ちの前からグリーフケアは始まっている!旅立つ人とどう生き抜くのか。
そこに、その後の家族の生き方が左右されると私はそう考えています。
旅立つ前のご家族がいて、不安なとき、どう接していいのか分からないあなた。先ずは信頼できる看護師さんか先生に話してください。
それでもサポートが欲しいと、より良く生き抜きたい!と思われた時は トータルグリーフケア つなぐ へご連絡ください。
病院・施設など看取りがこれから必要だから、またはスキルアップのために、患者さんやご家族が求めていることを学び、また自らも癒される講義・講演を必要なときはトータルグリーフケア つなぐをご利用ください。
(看護協会支部研修・社会福祉施設・介護施設・厚生労働省補助事業の講演会・知的障害者施設研修九州地区大会・葬儀社などで講演)
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