緩和ケア病棟では、施設によって開催方法が異なりますが、”家族会”を開催するところが多いです。
緩和ケア病棟でお亡くなりになった患者さんのご家族の方々の心が少しでも癒されるように、グリーフケアの場の一つとして行っています。
その家族会で、ある娘さんとした会話です。
『もう1年も経つというのに・・・突然涙が溢れパニックのようになっていて、友人から鬱(うつ)じゃないかと言われて受診を勧められているの』
これを見られて皆さんどうでしょうか?早く病院へ行き、診察が必要でしょうか?
グリーフケアアドバイザーとして学んだ中に、日本人は、辛い死別から立ち直るまでに平均して4年半はかかると言われています(日本グリーフケア協会より)勿論、性格や関係性や別れ方の様々なので、人それぞれです。が、それだけの年月が必要なのです。
そんなご家族へお渡ししたメッセージ
大切な人を失って一年じゃない。泣いていいよ・・・。病気じゃないの。大丈夫。当たり前の心の流れだから安心していいよ。心を癒すために涙が出るの。止めようとしたり我慢したりすると、そこで綱引きが始まってしまい、どうしたらいいのか分からなくなるのが”パニック”として出てくると思うんだ
いいのよ、泣いていい
その方は、その場でお顔がくしゃくしゃになるまで泣きました。
自分がおかしくなってしまったんじゃないかという新たな不安もあり、苦しかったと・・・。
『まだ泣いていいんだ・・・知らなかった・・・良かった。。。』泣いてくちゃくちゃなお顔に微笑みが見られました
その家族会は、沢山沢山泣いて泣いて、想いで話に笑って・・・ いつしか子育て相談になったりもして
会の最後には『自分を抱きしめて褒めよう!笑顔でいきるために』というココロのお土産をもって、その方は帰られました。
泣いたり、怒りがわいたり、引きこもることは病気ではなく、心を癒すために起きていることなの
心配しなくていいよ 大丈夫
そう声をかけてくださる方が増えてくれると嬉しいな(*^-^*)
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