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心の声を出してみるって、とっても大切ですっきりするひとつの方法

カラオケは日本人向きストレス解消法

もう5年前になる

自殺念慮のある患者Aさんの担当になったの

入院して2日後に、しっかりと向き合えるチャンスが到来!

日勤スタッフ全員に事情を伝え、他の担当患者さんをサポートしてもらい、Aさんと向き合いました。

A氏からは、子供の頃の病気で体の一部が障害となり、ずっといじめられていたと。

大人になってからは、パワハラを受けて生きてきた。

だから人は信じない。自分のことが自分で出来なくなったら、いつでも死ぬ覚悟で生きてきましたから。

そんな思いを話してくれたAさんは一人暮らし。

私の心の声は・・・・

『 このまま人生終わらせていいのかな・・・。望んでいた通りの生き方ではないよね・・・・。

人を信じれることは無理かもしれない。けど、人の温かさを感じれる事ができたら・・・

この人の人生まだ終わってない!』

で、向き合いアクションを起こした結果がこの写真 です!!

自分から他室の患者さんに話しかけ、桜の花見をされた時の写真です。

『桜もきれいだったし、楽しかったよ』と病室に帰って一言

もうガッツポーズしたくなるほどの喜び!

ここまでくるのには、もちろんスムーズにはいきませんでした。

60年以上の悲しみ・嫉妬・恨み・つらみ・・・すべてひとりで背負って生きてきたのですから。

ひとつ ひとつの心の雪解けが必要でした。

雪解けには、時に感情を出し切るための喧嘩も必要。

キーパーソンである高齢の叔母さんに、時に喧嘩もするかもしれないことの承諾をもらい見守ってもらいました。

また、チームの仲間の存在です。この仲間なくしてこの結果は果たせない。

24時間一貫したケアの継続!しかも目に見えないメンタルのケアのリレーが、とにかく素晴らしかったのを覚えています。

仲間は、カルテや申し送りで、私のケアプランをしっかり把握し、Aさんと向き合い続けてくれたこと。そして重要な情報を記録に残してくれたことで、常にAさんにとって新しいケアを提供していけました。(医療系の人は、カルテ・申し送り・記録・共有は当たり前でしょうが、一般の人のために、ケアの成り立ちを知ってもらいたく、記載しております)

そんな最高のチーム力で、Aさんは、心の重りを吐き出しいきました。

そしてAさんの楽しみも垣間見れる会話がちらほら聴かれ始めました。

『ひとりカラオケが唯一の楽しみだったよ』

生きている限り、最期まで楽しく生きてもいいのではないか!それがその人らしさを守ることになる。

そう考え、病院に許可をもらい、カラオケに行ってきました。

さて、どんな曲を歌われたと思いますか。

演歌でしょうか、 フォークソング でしょうか。

実はヘビメタ ・ ロックの洋楽を、一気に1時間 ひとりで歌い続けたのです。

いきなり雄叫びからのスタートに、写真や録画を忘れ固まってしまいました。

『声があまり出なかったよ・・・』

そう話すAさんに、『いいえ!!出てました!』と言い切り、みんなで笑ったあのお顔は、とてもイキイキしていたように、私は感じました。

この日から少しずつ笑顔も増えていかれました。

歌をもってギャー――――っと吐き出すことで、Aさんは、これまで前へ前へとパワハラのストレスを適宜発散し、歩み続けてきてたのかもしれない…

カラオケは、自分の言いたい事を直接言う事を憚られる日本の文化や、抑圧的な環境(隣の自宅が近いことでの騒音問題など)から解放できる、日本人にあったストレス発散行為であり場所なように思います。

注意)これは当時の病院・病棟の状況からは 『上司泣かせ』の行為。全ての病院・病棟ができることではありません。

緩和ケア病棟だからできたことだけど、いつもできるわけではない。タイミングがすべて合ったこともあり、行けたと思ってます。

ご家族やご友人などと共に行く人が、Aさんにはいらっしゃらなかった為、担当・企画者の私が休日を使い行きました。

そこに同僚と副師長さんが ひとりでは心細いだろうからと、休日なのに加勢しに来てくれたのでした。

Aさんはキーパーソンの叔母さんに

『おばちゃん、俺 ここの人によ~してもらってるよ。天国みたいだよ』

そう話されていたと、亡くなってからお聞きしました。

人の温かさと、関わりの楽しさを持って、生き抜いてくれたかな

冒頭で載せた語り合う後ろ姿の後に、おひとりでお写真をお撮りしました。

優しく微笑むAさんのお顔の写真に、キーパーソンの叔母さんが泣きました。

『この子が笑って写真を撮るなんて・・・一枚も笑った写真がないんです』

その写真はAさんの遺影となったそうです。

毎日、その写真に叔母さんは話しかけて一日が始まるということでした。

今を生き抜くことで、残されたご家族も生きていける!

ひとりカラオケが大好きだったAさん。Aさんとの関わりで、私も改めて仲間の有難さや温かさ、そしてAさんの優しさに沢山触れました。

Aさん・・・ありがとう

★緩和ケア病棟だから、ここまでしないといけないということではありません

2人にひとりはがんになり、3人に一人は癌で死ぬと言われています。これからもっと現場は在院日数が短くなり、

大変になると思います。だからこそ、これらのサポートは、インフォーマルで連携し、その人らしさで生き抜くことが

必要だと私は思っています。

医療現場だけでは限界があり、スタッフの仕事が増え疲労・疲弊していく中で、心のケアはどこまでできるのか・・・

患者さんや、ご家族の心のケアまで保つことができるのか・・・

ケアするスタッフの心のケアは???

そこを助け合って横のつながりでいけたなら・・・それが私の夢のひとつでもあります

だからこそ立ち上げたのが、一般社団法人つなぐ  右矢印http://tsunagu-ito.com/ です

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